冬薔薇_ピース冬薔薇_ピース_story(347) 2005.12.2本日は、6月の「バラ便り」以来のバラのお話です。 直径15cmほどの 大きな黄色いローズピンクで、複輪のあるバラが咲きました。 ピースという品種です。 花びらが、1枚1枚大きくふっくらとしています。花びらの中間の折れ目の部分が、外側に突き出しますので、多くの花びらがこの部分でひかかり、重なり合い、ひしめき合います。 窮屈そうですが、最外郭の花びらはこの競争をいやがり、大きく外側にのけぞっています。 絵は、庭に咲く初冬薔薇。Peace。ピース。です。 実物は、もっと黄色くふっくらとして輝いています。 つた、ムクゲ、五葉松などが多彩に、背景を彩ります。 ここでは、紅葉した赤づたがムクゲの枝にひかかり、あるものは壁面を垂れ下がり、 またグミの黄緑色の葉っぱが風に吹かれ、 五葉松の緑と共に、彩を添えます。 黄色い一輪のこのピースが目立ちます。 陽光を受けて、静かに自分を主張していました。 事典: ピース(Peace) 1937年、仏のフランシス・メイヤン作。 巨大輪系で木の高さは成木で2mに達します。 花は、径13~16cm、色は全体がゴールデンイエロー、縁がローズピンクで、おだやかでやさしい花です。 母に捧げた「マダム・アントワーヌ・メイアン」が初めの花名。 当時、第二次世界大戦の最中で、ドイツ軍に占領され、このバラも焼失するかも知れない運命にさらされていましたが、 密かにアメルカに送られ、難をのがれました。1945年、ベルリン陥落の日、太平洋バラ協会展(アメリカ)で「ピース(平和)」と名付けられました。 1945年、国際連合の初集会に「われわれはこの平和のバラが人々の胸に世界平和を永久に印象づけることを希望する。」というメッセージ付きで紹介sれました。 現在では、「愛と平和の象徴」として世界の人々に親しまれています。 世界で四千万本植えられているそうです。 |